ミャンマー縦断説明会:マンダレー~モン州

 かけはし日本語センターでこだわっているのは受け入れ側の労務管理の国家資格者である社会保険労務士が、送り出し側国へ直接参って、かなりの地方でも現地に入って説明等することです。考え方は至ってシンプルで「日本で働いてよかった、日本に来てもらってよかった」とお互いが思うことを目指しています。よって、受け入れ側の日本だけでなく、送り出し側の海外でも社労士が現地に直接赴き、趣旨と制度説明をしっかりした上で、日本語学校への入学を行うというものです。

 日本側に出入国在留管理庁ができたり、各種法整備等で受け入れ側の体制を強化ができたとしても、送り出す側の国に対しては、日本にいてできることは限られます。残念ながら、貧しければ貧しいほど、悪質なブローカー等は存在するのが現実で、その排除はなかなか難しいです。そこで、かけはし日本語センターでは、日本から社労士が現地に赴き、かつ、かなりの僻地でも全員と個別に話をし、途中の媒介を通さないことで、それらの問題を排除しています。更に重要なのは、こちらの本気度が伝わり、送り出す側も中途半端な気持ちではなく、覚悟を決めて1年間もの日本語教育と寮生活を送ろうとすることです。

 上記はゴム林を抜けたモン州の村ビリンでの説明会・面接の様子です。正面前方に仏像がLEDで光っているのがミャンマーらしいですが、ここはお寺の教室です。ミャンマーでは僧侶が大変尊敬されており、説明会の会場をご提供いただいたので、説明会前にお坊さんにお供えを持って挨拶に行きました。よって、僧侶の公認の場となり、後ろで聞いている親も含めて皆真剣そのものです。

 この前日はタガヤという象の自然保護区の横にある(なぜそんなとこに突然あるか不思議な!)工業訓練校へ行って同様な説明会・面談を行いました。どの会場でも、日本人が来るというだけで人が集まってきましたが、日本に対してはミャンマーは、まだありがたいことに、多くの人が憧れと信頼を持っています。よって、その想いに応えられるようにすることが、何よりも大切だと考えています。

 ちなみに下のトラックの写真ですが、荷台側の「株式会社」という文字が不揃いで、ドアの「ドライブレコーダー」のロゴはやたら大きく、日本人には明らかに不自然に見えます。しかし、ミャンマー人には日本語つきの車はカッコよく、意味が分からずとも日本語のステッカーが売られています。お店にやたら「FUJI」という名前があるのと同じで(特にマンダレー)、日本に対する憧れ、信頼の証です。世界でも未だ珍しく、日本に期待と信頼を根強く持った国民なので、日本で働きたいという想いも強いのです。